(横浜中央社)台湾産アテモヤ(パイナップル釈迦)の冷凍カット加工品の第1陣が15日、横浜に到着した。記念式典に出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は、日本での冷凍アテモヤの知名度向上に期待を寄せた。 台湾産アテモヤを巡っては、中国が昨年9月、輸入停止を発表。行政院(内閣)農業委員会や台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)は市場開拓を目指し、冷凍品の日本向け輸出を強化している。アテモヤは生鮮果実の検疫上の問題から、以前は日本に輸出できなかったものの、新たな冷凍技術が開発されたことで日本に届けられるようになった。 今回日本に到着したのは、12パック(1パック60グラム)入り1400箱と30パック入りが260箱。在日台湾企業でつくる団体、日本台湾商工会議所(日本台湾商会聯合総会)の陳五福名誉総会長が輸入した。1パックはアテモヤ1個の約4分の1の量に相当するという。 謝氏は中央社の取材に対し、同様に中国から輸入を停止された台湾産パイナップルの日本への輸出が昨年、大幅に伸びたことに触れ、「パイナップルが乗り越えられたのだから、アテモヤも乗り越えられると信じている」とし、積極的な買い付けを日本の業者に呼び掛けた。 また、冷凍アテモヤは台湾でも珍しいと話し、「アイスクリームのよう」とおいしさをアピールした。 同委などはアテモヤの日本での知名度向上を目指し、先月、東京の主要駅に広告を掲出したほか、新商品発表会も開催。今月開かれた国際食品・飲料展「フーデックスジャパン」でも紹介し、日本の業者に売り込んだ。台湾貿易センター東京事務所の陳英顕(ちんえいけん)所長によると、業者、消費者共に反応は良好で、すでに日本の業者が産地の視察や商談のために台湾を訪れているという。 (楊明珠/編集:名切千絵)
新聞來源:https://news.yahoo.co.jp/articles/15d0b39b0855540a94b452e8a110ec322c79663f
Comments